JavaScriptはWebサイトやアプリの開発に欠かせないプログラミング言語です。特に、プログラムの流れを制御するために使われる「条件分岐(if文)」や「ループ処理(for文・while文)」は、基本でありながら非常に重要な要素です。本記事では、初心者の方でも理解しやすいように、if文・for文・while文の使い方をわかりやすく解説します。
JavaScriptの条件分岐とは?
プログラムを実行する際、「もし○○ならば△△する」というような条件を設定することを「条件分岐」といいます。JavaScriptでは、条件分岐を行うためにif
文を使います。
if文の基本構文
if (条件) {
// 条件が真(true)のときに実行する処理
}
例えば、「もし変数x
が10以上なら、”xは10以上です”と表示する」プログラムは以下のようになります。
let x = 15;
if (x >= 10) {
console.log("xは10以上です");
}
elseを使った条件分岐
if
文の後にelse
を追加すると、「条件が満たされなかった場合」の処理も書くことができます。
let x = 5;
if (x >= 10) {
console.log("xは10以上です");
} else {
console.log("xは10未満です");
}
else ifを使った複数条件の分岐
else if
を使うことで、複数の条件を設定することができます。
let score = 85;
if (score >= 90) {
console.log("評価: A");
} else if (score >= 70) {
console.log("評価: B");
} else {
console.log("評価: C");
}
JavaScriptのループ処理とは?
ループ処理とは、「同じ処理を繰り返し実行する」ための構文です。プログラムで同じ処理を何度も記述するのは非効率なので、for
文やwhile
文を使って簡潔に書きます。
for文の基本構文
for
文は、回数が決まっている繰り返し処理に適しています。
for (初期化; 条件; 更新) {
// 繰り返し実行する処理
}
例えば、1から5までの数字を順番に表示するには、次のように書きます。
for (let i = 1; i <= 5; i++) {
console.log(i);
}
このプログラムの動作は次の通りです。
i
を1に初期化する。i <= 5
の条件が満たされている場合、console.log(i)
を実行。i
を1増やして次のループへ。i
が6になった時点で条件を満たさなくなるので、ループが終了。
while文の基本構文
while
文は、特定の条件が満たされている間、繰り返し処理を実行します。
while (条件) {
// 繰り返し実行する処理
}
例えば、i
が5未満の間だけ数字を表示するには、次のように書きます。
let i = 0;
while (i < 5) {
console.log(i);
i++;
}
do…while文の基本構文
do...while
文は、最初に必ず1回処理を実行するという特徴があります。
do {
// 繰り返し実行する処理
} while (条件);
例えば、i
が5未満の間だけ数字を表示する場合、次のように書けます。
let i = 0;
do {
console.log(i);
i++;
} while (i < 5);
do...while
文は、最初に1回は処理を実行するため、条件が最初からfalseの場合でも1回は必ず実行されるという点が特徴です。
まとめ
この記事では、JavaScriptのif
文を使った条件分岐と、for
文・while
文を使ったループ処理について解説しました。
if
文を使うことで、「もし○○ならば△△する」という条件を指定できる。for
文を使うと、指定回数だけループ処理ができる。while
文を使うと、条件を満たしている間ずっとループできる。do...while
文を使うと、最低1回は必ずループが実行される。
JavaScriptの条件分岐やループ処理を理解すると、プログラムの動きを自在に制御できるようになります。ぜひ実際にコードを書いて試してみてください!