Python辞書型(dict)の使い方まとめ|初心者でもすぐわかるサンプルコード付き

Python辞書型(dict)の使い方まとめ|初心者でもすぐわかるサンプルコード付き

Pythonの辞書型(dict)は、キーと値をペアで管理できる便利なデータ型です。本記事では、初心者の方や、子どもから大人までプログラミングに触れたことのない方でも理解できるように、やさしく丁寧にPython辞書型(dict)の基本から応用までを解説します。また、実際に使えるサンプルコードも多数紹介しているので、すぐに実践で活かすことができます。

Python辞書型(dict)の基本とは?

Python辞書型(dict)は、「キー(key)」と「値(value)」をセットにしてデータを格納するデータ構造です。リストのように順番で管理するのではなく、名前付きの情報をまとめるのに適しています。

例えば、ある人物の名前・年齢・職業をまとめたいとき、辞書を使うと次のように記述できます。

person = {"name": "ゆうき", "age": 25, "job": "デザイナー"}

このように、"name" というキーに対して "ゆうき" という値を持たせることができ、person["name"] と書くことで値を取り出すことができます。

Python辞書型(dict)の使い方をわかりやすく解説

Pythonの辞書型(dict)を使うための基本操作を、順番に見ていきましょう。これらの操作は、どれも辞書を扱う際に欠かせないものです。

辞書の作成方法

辞書は中かっこ {} を使って作成します。

d = {"apple": 100, "banana": 150, "orange": 120}

値の取得

辞書から特定のキーの値を取得するには、次のようにします。

print(d["apple"])  # 出力: 100

また、安全に値を取得したいときは get() メソッドを使います。

print(d.get("grape", "見つかりません"))  # 出力: 見つかりません

値の変更・追加

d["apple"] = 110  # 値を変更
d["grape"] = 130  # 新しい要素を追加

要素の削除

del 文や pop() メソッドで要素を削除できます。

del d["banana"]
value = d.pop("orange")

Python辞書型(dict)のよく使うメソッドと操作

Pythonの辞書型(dict)には、便利なメソッドが多く用意されています。以下は代表的なものです。

sample = {"a": 1, "b": 2, "c": 3}

print(sample.keys())    # キー一覧(dict_keys(['a', 'b', 'c']))
print(sample.values())  # 値一覧(dict_values([1, 2, 3]))
print(sample.items())   # キーと値のペア一覧(dict_items([('a', 1), ('b', 2), ('c', 3)]))

これらは、for文と組み合わせて使うことが多いです。

for key, value in sample.items():
    print(f"{key} => {value}")

Python辞書型(dict)を使った実践的な例

実際に辞書をどのように活用できるか、いくつかの具体例を見てみましょう。

出席管理

attendance = {"田中": True, "佐藤": False, "鈴木": True}

for name, present in attendance.items():
    status = "出席" if present else "欠席"
    print(f"{name}さんは{status}です")

回数カウント(頻度集計)

words = ["apple", "banana", "apple", "orange", "banana", "apple"]
count = {}

for word in words:
    count[word] = count.get(word, 0) + 1

print(count)

Python辞書型(dict)と他のデータ型の違いを理解しよう

初心者が混乱しやすいのが、リストやタプルとの違いです。

  • リスト(list):順番が重要。["A", "B", "C"]
  • タプル(tuple):リストに似ているが変更不可。("A", "B")
  • 辞書(dict):キーと値の組。順番よりも名前で管理。

それぞれ用途が異なりますが、名前付きのデータを管理するには辞書が最適です。

Python辞書型(dict)の注意点とよくあるエラー

辞書を使う上で気をつけたいポイントをいくつか紹介します。

存在しないキーを参照してエラーになる

# エラー例
my_dict = {"a": 1}
print(my_dict["b"])  # KeyError

これを避けるには get() を使うのがおすすめです。

辞書のキーに使えないものがある

辞書のキーには「変更できない(イミュータブル)」な値のみが使えます。リストなど変更可能なものは使えません。

key = [1, 2, 3]
# d = {key: "NG"}  # エラーになる

まとめ

Python辞書型(dict)は、実生活の「名前」と「情報」をペアで扱うのと同じ感覚で使えるため、プログラミングを始めたばかりの人でも理解しやすいです。辞書を使いこなせるようになると、データ管理や処理が一気にスムーズになります。

今回紹介した使い方やサンプルコードを参考に、ぜひ自分でも実際に手を動かして試してみてください。

初心者の方でも「Python辞書型(dict)の使い方まとめ|初心者でもすぐわかるサンプルコード付き」というタイトルの通り、この記事を通じて辞書の基本をしっかり理解できたはずです。今後、より高度な辞書の使い方(ネスト、辞書のリストなど)にも挑戦してみましょう。