Pythonでプログラミングを始めたばかりの方にとって、「関数って何?」「どうやって使えばいいの?」といった疑問を持つのは自然なことです。本記事では、子どもから大人まで誰にでも分かりやすいように、Pythonの関数について基本から丁寧に解説します。関数の定義方法、呼び出し方、実際の使い方、そしてメリットまで、実例を交えてやさしく説明しますので、この記事を読めば関数を自信を持って使えるようになります。
Pythonの関数とは?初心者にも分かるように解説
Pythonの関数とは、ある特定の処理をひとまとまりにした命令のセットです。関数を使うことで、同じコードを何度も書く必要がなくなり、プログラムの見通しが良くなります。
例えば、料理で「ご飯を炊く」という作業を毎回一から説明するのではなく、「炊飯器のボタンを押す」という短い言葉で済ませられるのと同じように、関数はプログラム内で繰り返し使える便利な部品です。
Pythonの関数を定義する方法
Pythonで関数を作るには、def
(defineの略)というキーワードを使います。関数を定義することで、あとでその関数を呼び出す(使う)ことができます。
def say_hello():
print("こんにちは!")
この例では、say_hello
という名前の関数を定義しています。中のprint("こんにちは!")
は関数が呼び出されたときに実行される処理です。
引数とは?
関数には「引数(ひきすう)」という情報を渡すこともできます。
def greet(name):
print(f"こんにちは、{name}さん!")
この関数は、name
という引数を受け取って、名前を使ってあいさつをします。呼び出すときは以下のように使います。
greet("ゆうき")
実行結果は こんにちは、ゆうきさん!
になります。
Pythonの関数を呼び出す方法
関数の定義ができたら、次はそれを使ってみましょう。関数を「呼び出す」とは、関数の名前を書いて処理を実行することです。
say_hello() # 「こんにちは!」が表示される
greet("たろう") # 「こんにちは、たろうさん!」が表示される
関数名の後にカッコ(丸括弧)を書くのを忘れないようにしましょう。引数がある関数は、カッコの中に値を渡します。
戻り値(return)の使い方と意味
関数は何かを計算して、その結果を「戻す」ことができます。これを「戻り値(もどりち)」と言います。return
を使うと、関数の外に結果を返すことができます。
def add(a, b):
return a + b
result = add(3, 5)
print(result) # 結果は8
このように、関数の中で計算した結果をreturn
で返し、それを変数に代入して使うことができます。
Pythonの関数を使うメリットとは?
関数を使うことで、プログラムを書くときに以下のようなメリットがあります:
- コードが読みやすくなる
- 同じ処理を繰り返すときに再利用できる
- バグを見つけやすくなる
- 他の人とコードを共有しやすい
プログラムが長くなると関数なしでは管理が大変になりますが、関数をうまく使えばコードをきれいに整理することができます。
Pythonの関数の応用例
関数を使えば、さまざまな処理をコンパクトに書くことができます。
条件分岐を含む関数
def judge_score(score):
if score >= 80:
return "合格"
else:
return "不合格"
print(judge_score(85)) # 合格
print(judge_score(60)) # 不合格
ループ処理を関数にまとめる
def print_numbers():
for i in range(1, 6):
print(i)
print_numbers()
こうした応用も、関数を使いこなすことで実現できます。
まとめ
今回は、Pythonの関数について基礎から応用までをやさしく解説しました。定義方法や使い方、引数や戻り値の考え方、そして関数を使うメリットまで、順を追って説明しました。
Pythonで関数を使いこなせるようになると、プログラムの幅が広がり、効率的にコードを書くことができます。初心者の方も、ぜひ練習しながら少しずつ使い方を覚えていってください。
この記事が「Pythonの関数とは何か」「どう定義し、どう使えばいいのか」という疑問の解決につながれば幸いです。