プログラミングは一見複雑そうに見えますが、実は日常生活の中にあるシンプルな仕組みと共通しています。この記事では、「電気をつける」という簡単な例を使って、プログラミングの基本的な考え方やロジックをわかりやすく解説します。
プログラミングとは?
プログラミングとは、コンピュータに対して「何をどうやって実行するか」を指示する作業のことです。まるでレシピのように、手順や条件を順番に書き記すことで、コンピュータが意図した通りに動くようになります。
初心者にとって難しく感じるかもしれませんが、実際には日常生活の行動手順とよく似ています。例えば、電気をつけるときの「考え方」や「判断の流れ」は、プログラムの基本構造そのものです。
電気をつけるシンプルな実験で学ぶプログラム思考
電気をつける行動をプログラミング的に考えてみましょう。この例を使うことで、プログラムの基本的な考え方が理解しやすくなります。
電気をつけるための手順
- 電気がついているか確認する
- もしついていなければ、スイッチを押して電気をつける
- ついているなら、そのままにする
- 必要がなければ電気を消す
これを考えるだけで、プログラミングの基本的な「流れ」や「判断」を理解することができます。
プログラムの基本構造:順番に考えることが大切
プログラムを書くときには、まず「順番に考える」ことが大切です。日常生活でも、朝起きてからの行動は順番に決まっていますよね?
順次処理(Sequence)
順次処理とは、上から順番にやるべきことを進めていくことです。例えば、朝起きてからの行動はこんな感じです。
- 目を覚ます
- 顔を洗う
- 朝ごはんを食べる
これをプログラムで表すと、こうなります。
# Python(パイソン)という言語で書いた例です。
# Pythonは、AI開発やデータ分析、Webアプリ作成などに使われる言語です。
print("目を覚ます")
print("顔を洗う")
print("朝ごはんを食べる")
このように、プログラムも上から順番に実行されます。
プログラムで考える「もし〜だったら?」という考え方
次に、少しだけ「判断」を加えてみましょう。例えば、外に出かけるときに天気が気になりますよね?
- 晴れているなら、傘は持たない
- 雨が降っているなら、傘を持つ
これは「条件分岐(if文)」という考え方です。でも難しく考える必要はありません。
# Pythonでの例です。
# これは天気によって傘を持つかどうかを判断するプログラムです。
is_raining = True # 雨が降っているとします。
if is_raining:
print("傘を持っていこう!")
else:
print("傘は必要ないね!")
この「if(もし)」という考え方は、プログラムの中でとてもよく使われます。でも、これは単に「判断」をしているだけなので、難しく考えなくて大丈夫です!
同じことを繰り返す「繰り返し処理」の考え方
さらに、何度も同じことを繰り返す場合は「繰り返し(ループ)」を使います。例えば、
- 3回、深呼吸をする
という場合は、こう考えます。
# Pythonでの例です。
# for文を使って3回「深呼吸!」と表示します。
for i in range(3): # 3回繰り返す
print("深呼吸!")
これは、「同じことを何度もやる」 ための簡単な方法です。
いろんなプログラミング言語があるけれど
今回の例はPythonという言語で書きましたが、プログラミング言語にはたくさんの種類があります。例えば:
- JavaScript:Webページを動かすのに使われる言語。
- C言語:機械や組み込みシステムに強い言語。
- PHP:Webサイトの裏側を作るのに使われる言語。
それぞれ書き方が少し違うけれど、考え方は同じです。
JavaScriptの例
// JavaScriptはWebサイトの動きを作る言語です。
let isRaining = true;
if (isRaining) {
console.log("傘を持っていこう!");
} else {
console.log("傘は必要ないね!");
}
Pythonと書き方は違いますが、「もし雨が降っていたら傘を持つ」という考え方は同じですよね?
まとめ
プログラミングは特別な才能が必要なものではありません。むしろ、日常の中で当たり前に行っている「考え方」や「判断の流れ」を言語化したものです。
- 順番に考える(順次処理)
- もし〜だったら?(条件分岐)
- 同じことを繰り返す(繰り返し処理)
この3つの基本を理解すれば、プログラミングはぐっと身近になります。まずは簡単な例から、自分で考えてみることが大切です!